被害者支援対策
精神的被害について
犯罪の被害者は、その直接的な被害だけでなく、その結果として生じる持続的な精神的、身体的症状を呈することが多々あります。
そのため精神的被害の問題は深刻であり、犯罪により著しいストレス障害を抱え、精神的な援助を必要としている被害者が多数いるのが現状です。
トラウマ(心因外傷:truma)
一般に、犯罪や事故による被害、自然災害、戦争被害、家族や友人の死等の個人では対処できない衝撃の大きい出来事に遭遇したときに受ける精神的な傷をいいます。
PTSD(心的外傷後ストレス障害:Post Traumatic Stress Disorder)
一般に事件等の出来事によりトラウマを受けた人が、その数週間から数ヶ月後に
- 事件等を思い出したり、その夢を見たりするなどその苦痛をたびたび再経験する
- 事件等の現場に近づけないなど、事件等を思い出させる行為や状況を回避する
- 常に緊張して眠れなかったり、びくびくしたりする状況が長期間にわたって続く
ことをいいます。
警察では
- 殺人
- 傷害
- 強姦等の身体犯罪
- ひき逃げ事件
- 交通死亡事故
その他必要と認められる事件について捜査員とは別に指定した警察職員(被害者支援員)が
- 付き添い
- 医師の診察が必要な場合に病院の手配、付き添い
- 実況見分の立会い
- 自宅への送迎
- ヒヤリング
- 心配事の相談受理
- 事情聴取や被害者調書の作成又はそれらの補助
- 説明
- 「被害者の手引き」の交付
- 刑事手続きの説明
- 家族、会社、学校に対する説明
- 定期的な被害者連絡
- 検察庁との連携、民間被害者支援団体、部外のカウンセラー等の紹介、引継ぎ
などの被害者対策を実施しています。